昨日は大雨の中、2009年春 水族館劇場新作公演
メランコリア 死の舞踏
に行ってきました。
4時頃はかなり雨も酷く昨年の公演を思いだが、
開演近くになるとやむ。
水族館劇場に雨はよく似合う。
7時になると水族館劇場ならではの屋外でのプロローグ。
風兄宇内の登場により光源寺は異空間にタイムスリップする。
目前で繰り広げられる役者の掛け合い。
数歩も歩けば出る通りからの車やバイクの音。
現実と非現実の狭間に佇む。
時がねじ曲げられやがて観客達も、
星とメランコリーの海図を片手に世界の涯へ旅立つ。
何度見てもこのプロローグは鳥肌が立つ。
水族館劇場に今回も来た!って気持ちになる。
今回の物語も比較的わかりやすく、
作・演出の桃山邑が紡ぎ出す独特の詩的な台詞回しにしっかりとついていけば、
初めて水族館劇場を見るひとでもその魅力に触れることができる。
今回は回り舞台を使っているので仕込み替えも短い時間。
幕間はカッパくんこと入方勇のご存じ見せ物芸。
何度も見ているけどでも見る度にやっぱりこれはこれで凄い芸なんだと確信。
残念なのは本来この幕間では山谷の玉三郎こと玉ちゃんの踊りなどが見られるのだが、
今回は体調が良くないとのことで出演は見合わされているそうだ。
酔いどれの山谷の玉ちゃんの存在が、
どれほど水族館劇場で大きいかを実感した。
早く元気になってまたその愛嬌のある顔を舞台で見たいものだ。
今回はいつもより上演時間が短く2時間程度か。
もともと水族館の芝居は3時間近くやってたから、
あっと言う間に終わったようなかんじ。
テントの奥を開けて飛行船が登場。
そして名物水!水!水!
水族館劇場ここにあり!
そして今回は、しばらく水族館の舞台から遠ざかっていた、
麝香姫(じゃこうひめ)、夕暮半蔵門、鏡野有栖の3女優の復活も嬉しい。
麝香姫(じゃこうひめ)と夕暮半蔵門は古くからの水族館のメンバーであり、
安定した演技を見せてくれその存在感を堪能することができた。
鏡野有栖の持つ独特な艶やかさや怪しさも健在だった。
終演後、水族館劇場名物「打ち上げ」。
長い時間ではないものの、
ごひいきの役者さんや見ず知らずのお客さんと、
一杯やりながら話などができる至福のひととき。
ひとりで見に来ているひとだってぜんぜん問題なし。
役者さん誰も知らないからと気が引けるなんてもったいない。
いや、ここんとこ懐具合が悪くあいにく持ち合わせが・・・
なんてことも心配ご無用。
飲んで帰る時に、「お客さん、お金おいてってよ〜〜。」なんて怪しく迫られることもない。
そりゃ酒がぶ飲みするわけにゃいかないけど、
一杯二杯くらいは飲める。
ちょっとした乾き物なんてのをつまみながら酒をあおり、
ちょっと話してみたいなぁなんて思っていた役者さんに、
気軽に話しかけけることができるこの時間。
隣にいるお客さんに話しかけてみるといい。
どっからですか?いつから見てるんですか?
きっと「もう打ち上げ終わりか。」なんてかんじで、
話も弾むかも知れない。
実は、これはただの打ち上げじゃないんだな。
これが水族館劇場の考えかたなんだ。
こういう人との交わりというのを水族館は大切にしているんだ。
だからこの打ち上げに参加しないのは、
僕にいわせればほんともったいない。
水族館劇場の芝居は毎回どこかが違う。
もう見た人も、まだ見ていない人も、
中盤を越えてますます熱気を帯びてきたメランコリア 死の舞踏。
光源寺へ急げ!!

